昨年は商材業者のEA盗用が問題になりましたが、やはり国内・海外業者を問わず、EA盗用は普通に行われていると考えた方が良さそうです。
もちろん、真面目にオリジナルEAを販売している業者もあると思いますが、ほとんどはTSDで公開されている無料EAベースか、他の商用EAの盗用という印象です。
最近も、あるブログや掲示板で、別EAを装った同じEAを購入してしまったという記事を見かけました(私自身が真偽を確認した訳ではないので、具体的な情報は控えます)。
なぜEAの盗用が可能なのか、私自身も興味があって、今までいろいろ調べてきましたので、その情報をまとめたいと思います。
この手の情報は商材業者に悪用される恐れもありますが、前述のとおり、既に当たり前に行われていることのようなので(^^;、我々消費者側も騙されないための知識として知っておく必要があると思います。
■ex4→mq4
通常、商用EAは、コンパイル済みのex4ファイルの状態で配布されます。このままでは改変できないので、これに手を加えるためには、いわゆる逆コンパイル(デコンパイル)し、改変可能なソースファイル(mq4ファイル)の状態に戻す必要があります。
mq4ファイルの状態に戻し、パラメータ変更などの改変を行い、再度コンパイルしてex4ファイルにすれば、別EAを装えるため、盗用EAの出来上がりという訳です。
■逆コンパイルツール
ただ、MT4にはこの逆コンパイル機能は備わっていないので、盗用は不可能と思われていました。しかし、調べてみると逆コンパイル用のツールが存在しました。具体的なツール名の記載は避けますが、EX4 TO MQ4 や decompile ex4 などでググれば情報が見つかると思います。
制限無しの製品版は数百ドル、ファイル単位では一個あたり数十ドルの価格設定が多いようです。デモ版が公開されているツールもあり、デモ版は途中まで逆コンパイルできます。
今まで知らなかっただけで、海外ではこの手のツールも一般的なものだったのです。
■試してみた感想
私もいくつかデモ版を試してみましたが、MT4のバージョンアップに連動して、ツールのバージョンアップをしている製品については、問題なく逆コンパイルできるようです。古いツールだと逆コンパイルできないものもありました(ツールより新しいMT4でコンパイルされたファイルは逆コンパイルできない模様)。
MT4がこまめにバージョンアップするのは、逆コンパイル対策も兼ねているのかもしれませんが、結局はイタチごっこのようです。
自作EAで試した限り、逆コンパイルツールの変換ルールに基づいて、変数名やスペースの数などが変更されることはありますが、支障が無い範囲なので問題ないようです。
■消費者側の視点から見ると
逆コンパイルツールを使えば、例えば、デモ版EAや購入したEAに、アカウント制限、ロット数制限、使用期限などがある場合、それらの制限を全て解除することも可能になります。勿論、法的な問題もありますので、行う場合は自己責任で判断してください。
また、EA盗用が簡単だという情報が消費者側にも浸透すれば、業者にとっては、より独創的なEAの販売やサポート向上が問われるので、良い方向に向かうことも考えられます。
以上、簡単にまとめましたが、内容上、本件に関する問い合わせに応じることはできませんので、ご了承ください。